ziziの地球屋

ちょっと変哲のある人

慢心と慎重:成功の裏に潜むリスク

上手くいっている時ほどコケやすい。

これって私だけだろうか。
文末にリンクを貼っているRadiotalkでも散々話しているネタなのだけれど
「最近いろいろ上手くいっているな。」と思っている時ほど、大きくコケる。

慢心とかおだっているとか、そういうことなのかな。
知らず知らずのうちに脇が甘くなっていて、いつもならしっかり見ているところを
見逃しているとか。

私がこの事象に気づいたのは10年前ぐらいのこと。

その時は東南アジアの日系企業で働いていて、そこそこに出世していた。
採用の権限もあったしマネジメントもしていた。営業成績もダントツだった。

でも、たくさんの現地スタッフが辞めていった。

優しい人達が多かったから明確な理由は言わなかった。
私は不遇が重なったのかな?お給料の問題かな?と考えたけれど浅かった。

タイミング的に私が出世して、ある種の権力を持ち始めたぐらいから退職が増えた。
私に問題があったと考えるのが合理的に思える。
当時はそう考えられなかったけどね。

あくまで状況分析になるけれど、やはり問題は私にあったと思う。

器の小さな人間に少しの権力を与えると、その人の本質が見えるらしい。
誰かが言っていた。
私は「現地スタッフの代わりはいくらでもいる」「大きな損失には繋がらない」と
何の根拠もなく考えていた。

日が経つに連れて、チームの雰囲気はどんどん悪くなっていったし、新しく採用した
スタッフの定着率も低かった。

その時にできたのは「謝ること」。それだけ。
自分の奢った考えや、恐らく変わってしまっていたであろう態度を詫びた。

時間はかかったけど少しずつよくなっていったよね。
私自身に納得感があったし、みんなで会社をよくしていけたらと思うようになった。


長くなったけれど上手くいっている時に「自分が見えなくなっている」ことが怖い。
もう上手くいくことを手放しで喜べなくなった。

慎重に丁寧に、いつも通りに。
これがコケない方法な気がする。

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